カブトデコム(本社・札幌市)代表清算人の安田好弘弁護士は7月11日に同社の臨時株主総会を招集、清算財産目録と清算貸借対照表の承認を得る。同社は今年2月28日に臨時株主総会を開催して解散を決議、特別清算を申請、4月末には札幌地裁から特別清算の開始決定を受けていた。今回の臨時株主総会は、解散時点での財産目録と決算報告の承認を得るもので特別清算手続きの一環。
同社の解散時点での決算報告によると、純損失は93億5400万円、貸借対照表上での純資産は5061億円の債務超過。財産目録によると直近決算時の簿価は2000億円だが、換価見込み額は1800万円となっている。
今回の臨時株主総会で清算時点での財産目録と決算の承認を得てから、裁判所から選任された特別清算人は財産分配の協定案を作成し債権者集会で協定案の採否を問うことになる。
協定案が可決されると札幌地裁が特別清算の認可決定を下し、特別清算が終結。その後再び臨時株主総会が開かれて清算が終了することになる。なお、今回の財産目録にはカブトインターナショナルコーポレーションなど米国子会社は含まれていない。