漬物製造・販売の北一食品(本社・札幌市北区)は2024年2月22日、札幌地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約1億8000万円。(写真は、破産した北一食品)

 東京商工リサーチ北海道支社(札幌市中央区)によると、同社は1967年2月の設立。自社で漬物を製造、販売していたほか、他社が製造した漬物の仕入れ販売も行っていた。最盛期には年商6億円を超える売り上げがあったが、自社製造の漬物よりも仕入れ販売の比率が高まり、借り入れ依存が高かった。2018年9月期には債務超過になり、厳しい経営が続いていた。

 2023年9月期以降は、諸物価の高騰や電気代の値上がりなどの影響を受けたほか、スーパーマーケットやコンビニエンスストア向けなどの価格転嫁も進まなかったことから、事業継続を断念した。同社は、2024年2月21日に札幌地裁に破産手続きの開始申請を行い、翌22日に開始決定を受けた。破産管財人は、札幌弁護士会所属の竹間朗子弁護士。竹間氏は私立国立音楽大学音楽学部卒業で、2004年10月に弁護士登録。


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