土屋ホールディングス(本社・札幌市、以下土屋HD)会長の土屋公三氏が講師を務める「人間社長塾」が17日から始まった。11月まで毎月1回6時間のスケジュールで全8回行われる。今年は4期目となるが、土屋氏は全講座の講師として、1人創業から2社を上場、ホールディングス体制を構築するまでの経営ノウハウを直接指導する。(写真は、4期目第1回の人間社長塾で講義する土屋公三会長=2013年4月17日午後、札幌市内の土屋HD8階会議室)
4期目の塾生は54人。同業の住宅メーカー以外の業種から社長や経営幹部が集まった。年齢層は20代から50代までと幅広く女性も数名参加している。 第1回のテーマは「成功と失敗を分けるもの」。
土屋氏は、高卒で就職した大手段ボールメーカーの労働組合幹部を務めたのちに20代でその会社を辞め、資金がなくても一人で出来る損保代理店を始めた経緯やそれだけでは食べられなかったため土地の仲介に乗り出した経緯などを話した。その後、注文住宅事業を始めたが、最初の顧客が本人で2番目の顧客が母親だった経緯を紹介、「顧客が自分自身とその母親であることほど強いものはないと感じた。このことが土屋ホームとして住宅事業を生涯の仕事にする決意ができた」と語った。
会社経営を通じて大事なことは経営者自身の考え方だとして、土屋氏は「運命、宿命、使命」の3つを上げ、「運命は自分自身で選ぶことができ、宿命は自ら意思決定できないもの。使命は命をどう使うかという志や理想。この3つの違いをしっかり認識することが要諦だ」と強調していた。
土屋氏の講義は80分間でその後はグループ討議や塾生の発表などが行われ、6時間で1つの講座が終了する。