札幌市は、新規株式上場(IPO=Initial Public Offering)を目指す企業の経営者層の人材育成を目的に、札幌証券取引所、北洋銀行、北海道銀行、東京証券取引所との共催で、2023年9月から2024年2月まで「IPO経営人材育成プログラムSAPPORO」を開講する。そのキックオフイベントが、2023年8月1日に開催された。(写真は、大勢の参加者があった「IPO経営人材育成プログラムSAPPORO」のキックオフイベント=札証提供)
会場となった札幌市白石区東札幌の「Sapporo Business HUB(札幌市産業振興センター)」には、IPOに関心のある企業経営者やIPO支援者など、定員上限となる50人が集まった。最初に2019年に東証マザーズ(現東証グロース)に上場したカオナビ(本社・東京都渋谷区)の柳橋仁機・代表取締役Co-CEO(釧路市出身)が上場体験談を講演。続いて、札幌市や札証、東証の関係者によるパネルディスカッションでIPO支援に関する取り組みが紹介された。
その後、9月から始まる「IPO経営人材育成プログラムSAPPORO」が紹介された。同プログラムは、2023年9月から2024年2月まで6回開催され、会場は11月(第3回)までがSapporo Business HUB、12月から2月まで(第4回以降)は札証(中央区南1条西5丁目)で行う。参加費は無料。定員は5社から10社程度で、応募多数の場合は抽選。次年度以降も継続する予定。
上場に向けた内部管理制度の構築やガバナンスの構築、人材採用と管理部門の構築、資金調達と事業計画などについて講義があり、北の達人コーポレーション(本社・札幌市中央区)の工藤貴史常務取締役管理部長やエコモット(同・同)の入澤拓也代表取締役による上場体験談の講義もある。