札証とさっぽろ産業振興財団が合同イベント、VB支援先の「北海道宝島トラベル」「リプロール」「えぞキッチン」が成果プレゼン

経済総合

 札幌証券取引所と財団法人さっぽろ産業振興財団が主催し、北大リサーチ&ビジネスパーク推進協議会が特別協力した「札証セミナー」×「さっぽろベンチャー支援事業成果報告会」が22日に札証で開催された。創業を予定している個人やベンチャー投資家、金融機関、中小企業支援機関などから約70人が出席、創業のヒントや支援の成果などに聞き入った。(写真は、支援を受けて成果を報告する北海道宝島トラベル大和寛社長=左とリプロール山口裕輔代表取締役)
 
 札証セミナーでは、『読み手からの事業計画・作り手からの事業計画~説得力ある事業計画とは?』をテーマに優成監査法人札幌事務所長の狐塚利光氏が講演。作り手と読み手から見た場合の事業計画書のより良い作り方を自社分析の手法や計画数値の作り方を交えて分かり易く解説、6W2H(誰が、なぜ、何を、いつ、誰に、どこで、どのように、いくらで)を明確に意識することがポイントになることなどを示した。
 
 続いて、さっぽろ産業振興財団が実施しているさっぽろベンチャー支援事業の採択企業3社による成果発表が行われた。資本金100万円、社員数3人の「えぞきっちん」大石敬代表取締役が、札幌謹製「屋食ラー麺」通販事業について、社員数2人の「北海道宝島トラベル」の大和寛社長が「札幌近郊における新たな着地型観光開発への挑戦」、資本金300万円、社員数1人の「リプロール」山口裕輔代表取締役が「北海道産1次産品を使用した道内企業による加工品の統一ブランド」について成果プレゼンテーションを行った。
 
 さっぽろベンチャー支援事業は、札幌市内で起業予定または設立3年以内のベンチャー企業に対し、総合的な『ハンズオン型支援』を行うものでマーケティング調査費や共同研究費、事業PR費など上限1社あたり300万円を支援する。
 
 北海道宝島トラベルの大和社長は、「支援がなければ苦しい状況だった。支援によって思い切ったマーケットへの取り組みができ経営の先が見えてきた」と語り、リプロールの山口代表取締役は「たくさんの力を与えてくれた」と支援によって成長のキッカケを掴んだことを強調していた。

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