北海道経営未来塾8期37人が入塾式、長内順一塾長「自己の成長によって世界に挑め」

経済総合

 北海道の若手経営者を官民共同で育てる北海道経営未来塾(塾長・長内順一未来経営研究所代表取締役社長)の第8期入塾式が2023年5月19日、札幌市中央区の札幌パークホテル1階テラスルームで行われた。塾生37人が長内塾長から入塾証書を受け取り、学びの決意を新たにした。(写真は、北海道経営未来塾の8期入塾式)
(写真は、長内順一塾長から入塾証書を受け取る塾生)

 札幌市や北海道商工会議所連合会、札幌商工会議所、北洋銀行、北海道銀行、未来経営研究所でつくる、実行委員会が主催して行われている北海道経営未来塾は、2016年に道内若手経営者20人が入塾してスタートした。以降、毎年実施され、今年が8期目。塾生37人のうち、継続塾生が20人、新規塾生が17人。

 この日、長内塾長は塾生一人ひとりに入塾証書を手渡した後、「8期のテーマは『人と世界』。自己の成長によって、多くの人が皆さんの会社に集うようなリーダーに育ってほしい。そのうえで世界に挑戦してもらいたい」と式辞を述べた。

 来賓の鈴木直道知事は、「厳しい時代にあるからこそ、果敢に挑戦して北海道の価値を押し上げ、世界から注目され、世界に欠くことのできない北海道にしていかなければならない。エネルギー、デジタル、食の分野で、北海道の価値を押し上げていく取り組みを皆さまとともに進めていきたい」と話したうえで、「私が心がけていることは、自分の関心事項ではない課題や問題についても、『自分だったらどうするか』を考えること。この塾でレジェンド経営者の話を聞いて、『自分だったらどうするか』を常に考えていくことが成長に繋がる」と話した。

 その後、秋元克広札幌市長、岩田圭剛北海道商工会議所連合会会頭・札幌商工会議所会頭が祝辞を述べ、岸田文雄首相の祝辞も披露された。入塾式には、安田光春北洋銀行頭取、堰八義博北海道銀行特別顧問らも出席した。

(写真は、塾生代表として答辞を述べる小鍛冶組の小鍛冶洋介社長)

 最後に塾生代表として小鍛冶組(本社・札幌市東区)の小鍛冶洋介社長(45)が、登壇。「私たちの目指すところは、学びの場を通じて、自己の成長、会社の成長、地域の発展に尽力できる経営者になること。私は、5期目だが今、こうして答辞を述べることは、これまでならまったく考えられなかった。未来塾は、自分と未来を変えられる学びの場であることを実感している。入塾の日を迎え、塾生の心の中は、まっさらなキャンバスのように空白が多いことでしょう。その空白を、未来塾の学びで埋め尽くし、北海道を代表する経営者になれるよう皆さんと一緒に努力したい」と話した。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER