キャリアバンクが上光証券と組んで懇談会形式の個人投資家向け会社説明会、約80人が参加「身近に感じた」

経済総合

 キャリアバンク(本社・札幌市)は上光証券(同・同)と組んで一風変わった個人投資家向け会社説明会を11日に開催した。キャリアバンク本社を会場に個人投資家約80人が集まり、佐藤良雄社長ら役員・幹部職員が投資家たちの座るテーブルに同席、分かり易く会社の動向を伝える懇談会形式。佐藤社長は「当社の純資産より株式の時価総額が低いのはPR不足。個人投資家の方たちにより分かり易く説明をして正当な評価を得る一助にしたい」と語っている。(写真は、個人投資家たちと同席して話を聞く佐藤良雄社長)
 
 通常の個人投資家向け説明会は、企業担当者が参加者たちに業績や経営戦略を発表することが多い。この場合、情報提供は企業側からの一方通行になりやすく、投資判断のデータを提供するのには十分とは言えない。
 
 キャリアバンクでは、時価総額が純資産を下回る状態が続き、「正当な評価を得ていない」(佐藤社長)ことを痛感、経営陣や幹部職員が丁寧に会社の状況を個人投資家に説明する機会が必要として今回の説明会開催となったものだ。
 
 会場も同社のセミナールームを使用、実際に投資家に会社の雰囲気を感じてもらい数値には表れない組織の風土や息遣いを理解してもらうのが狙い。
 
 説明会ではいつものように佐藤社長が経営戦略や今後の展望を説明した後、佐藤社長をはじめ取締役陣や幹部職員が投資家の座る8つのテーブルにそれぞれ分かれて同席、懇談会形式で丁寧に質問に答えるようにした。司会者が佐藤社長や取締役、幹部職員のプロフィールをエピソードを交えて紹介、投資家たちにより身近に感じられるような工夫もした。
 
 共催した上光証券の松浦良一社長は、「こうした形式の会社説明会は初めてだが、上場会社の本社で実施するのはその会社を知るうえでとても効果がある」と語っていた。
 集まった個人投資家たちは、一風変わった会社説明会でキャリアバンクをより身近に感じたようだ。

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