北海道初上陸を今年2月に明らかにしていた焼鳥屋「鳥貴族」の1号店「すすきの店」が、4月26日(水)にオープンすることが分かった。4月3日に鳥貴族(本社・大阪市浪速区)が発表したもの。5月1日からの価格改定を前に、「すすきの店」は4月26日から先行して全品328円(税込み360円)の均一価格で提供する。札幌では札幌開発(本社・札幌市中央区)の「串鳥」が、焼鳥屋チェーンでは強い存在。「鳥貴族」はそこに切り込む。(写真は、既に看板が掲げられている「鳥貴族すすきの店」)
「鳥貴族すすきの店」は、札幌市中央区南4条西3丁目1-1、第3グリーンビル1階に出店、4月26日17時にオープンする。国道36号線沿いの「ファミリーマート札幌南4条西3丁目店」の隣で、既に「鳥貴族」の看板が掲げられている。運営するのは、アイビス(本社・札幌市西区)。同社は札幌市内で「牛角」のFC(フランチャイズ)展開などを行っており、鳥貴族のカムレードチェーン(カムレードとは同志の意味で、一般的なフランチャイズのこと)に加入して運営する。テーブル席80席、カウンター席6席、営業時間は17時から0時、定休日は12月31日と1月1日。
鳥貴族は、2022年4月28日に人件費、資材・原材料価格などのコスト上昇を吸収するため、フード・ドリンク全品を298円(税込み327円)から319円(同350円)に改定したが、原材料費や物流費、エネルギーコストの上昇が続いているため、2023年5月1日より全店でフード・ドリンク全品を328円(同360円)に改定する。北海道1号店の「すすきの店」では、オープン日からこの価格で提供する。
鳥貴族は、「焼鳥屋で世の中を明るくする」という経営理念の実現を目指している、全国均一価格の焼鳥屋チェーン。1985年から関西エリアを中心に展開、2005年に東京に進出して以降、関西、関東、東海に店舗を増やし、2022年10月には九州に初上陸。2023年1月末現在の店舗数は621店舗(直営389店舗、カムレードチェーンは232店舗)。
札幌の焼鳥チェーンでは、「串鳥」が市内20数店舗を展開して、札幌の焼鳥の代名詞的な存在。かつて、コロワイド(本社・横浜市西区)グループが、「やきとりセンター」を2018年後半から2店舗展開したが、コロナ禍もあり、2020年5月に閉店している。「鳥貴族」は、「串鳥」の牙城ともいえる札幌で戦いを仕掛ける。