ペッパーフードサービス(本社・東京都墨田区)が、直営・FC(フランチャイズ)で全国展開しているステーキ専門店「いきなり!ステーキ」の「長崎屋小樽店」(小樽市稲穂2ー20ー1)が、4月16日(日)に閉店する。「いきなり!ステーキ」は一時期の不振から回復しており、事業全体では営業黒字を達成している。回復傾向にある中での閉店となる。(写真は、「いきなり!ステーキ札幌南店」の看板)
「いきなり!ステーキ」は、2016年12月9日に「新さっぽろカテプリ店」(札幌市厚別区)をオープンさせて北海道に進出。以降、2019年8月28日にオープンした「長崎屋小樽店」(小樽市)まで、3年弱で道内に15店舗をスピード出店してきた。しかし、全国的に短期間で大量出店したために、自店競合などによって既存店売り上げが低下、2019年11月からは全国的に閉店モードに入った。
2020年から始まった新型コロナウイルスの感染拡大で客数減が加速。ペッパーフードサービスは、もう一つのステーキ専門業態「ペッパーランチ」事業を売却、「いきなり!ステーキ」事業の立て直しを進めてきた。不採算店舗を中心に北海道でも閉店が続いたが、2021年1月31日の「函館桔梗店」以降は閉店がなかったため、今回の閉店は、2年ぶりとなる。
ペッパーフードサービスの「いきなり!ステーキ」事業は、2022年12月期に社長交代による組織体制の見直しや新メニューの導入、肉マイレージの改定など改革を進めてきたことから、売上高135億8100万円、営業利益2億4100万円と順調に回復。同社は、2023年12月期に「新生」をテーマに掲げており、同事業の通期で売上高145億9900万円、営業利益13億9600万円と7・4%の増収、5・8倍の営業利益増を見込む。
今回の「長崎屋小樽店」の閉店より、道内店舗は「千歳店」(千歳市)、「イオンモール旭川西店」(旭川市)、「イオン釧路店」(釧路郡釧路町)、「アリオ札幌店」(札幌市東区)、「イオンモール札幌発寒店」(同市西区)、「札幌南店」(同市中央区)の6店舗になる。