ロッテホールディングス(HD、本社・東京都新宿区)は、同社の完全子会社でハンバーガーなどファストフード事業を展開しているロッテリア(同・同)の全株式を、4月1日(土)にゼンショーホールディングス(HD、同・同都港区)の完全子会社ゼンショーファストホールディングス(HD、同・同)に譲渡する。(写真は、「ロッテリア」の看板)

 ロッテリアは、1972年に東京日本橋に1号店が誕生して以降、全国に出店を続け、2023年1月1日時点で全国に358店舗を展開している。ゼンショーHDは、「すき家」、「はま寿司」、「ココス」、「ビッグボーイ」、「ヴィクトリアステーション」などの外食ブランドを展開している。

 ロッテHDは、ロッテリアの今後の持続的成長やステークホルダーに提供する価値の最大化を実現するためには、ゼンショーHD傘下に入ることがベストの選択と判断、両社間で株式譲渡契約を締結した。ゼンショーHDは、同社グループの食材調達、物流、店舗運営機能などのシナジー効果によって、今後のロッテリアの事業拡大に寄与すると判断、株式取得を決めた。株式を取得するのは、ゼンショーグループの飲食事業を統括しているゼンショーファストHD、株式取得額は非公表。

「ロッテリア」のブランドは、株式譲渡後も一定期間継続される予定。ロッテリアの2022年3月期は、決算公告によると利益剰余金が19億4000万円の損失、純資産合計は54億9200万円。資本金は1億円。北海道の「ロッテリア」は、札幌市内12店舗を含む計26店舗。


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