札幌駅前通に面した札幌中央区北2西3の越山ビル、札幌フコク生命駅前ビル、札幌ビルディングの建て替えによって建設される一体ビルの概要が年明けにも明らかになる。現在、詰めの作業がビルを所有するフコク生命と越山ビルディングズの間で進められており、建設するゼネコンも年明けに決定する見込み。着工は、2014年になりそうだ。(写真中央が札幌フコク生命駅前ビル、右が越山ビル、左が札幌ビルディング)
北2西3にある越山ビルと隣接する札幌フコク生命駅前通ビル、その東側にある札幌ビルディングの建て替えによる共同ビル構想は、3年前から検討が始まった。
しかし、昨年3月に札幌ビルディングを所有する伊藤組が同ビルをフコク生命に売却、その後はフコク生命と越山ビルディングズが2社共同による新ビル建設に向けて交渉を進めることになった。
駅前通に面したビルの建て替えでは、ビルの地下階で駅前通地下歩行空間との接続口を設けて賑わいのスペースを設けたり、地区の特性を踏まえた貢献を盛り込むことで最大250%の容積率緩和が札幌市によって認められている。通常、駅前通地区は800%の容積率だが、貢献度合いによっては1050%まで容積率を引き上げることが可能。
札幌フコク生命駅前ビル、越山ビル、札幌ビルディングの3つのビルを合わせた敷地面積は約1650㎡。一体化することによって最大容積率の適用を受ければ延べ床面積1万7000㎡クラスのビルが建設できる。これは、地上12~13階の高さに相当する。
一体ビルの区分所有比率は、フコク生命3分の2、越山ビルディングズが3分の1になる。
現在、越山ビル1階にはアインファーマシーズのドッラッグストア「アインズ&トルペ札幌店」が路面店展開しているが、新ビルではドラッグ店の出店予定はなく、アインファーマシーズがテベロッパーとして医療モールフロアも構想されている。
フコク生命と越山ビルディングズの新ビル構想は、年明けにも明らかになる見通しで、来年以降に解体作業に入り、2014年から着工し竣工は15年になりそうだ。