札幌市中央区南2条西2丁目4-1、5の衣料品店「紅屋」跡地などに建設中の飲食複合施設「狸COMICHI」が8月に完成、オープンする。そこに入居する飲食店舗が徐々に明らかになってきたが、現在のところ18区画中7区画で営業する店舗が分かっている。狸小路商店街の新たな賑わいスポットの誕生に、期待感が高まっている。(写真は、「狸COMICHI」内部の完成予想図)

「狸COMICHI」は、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)のグループ会社、フジタ(同・東京都渋谷区)と商業施設企画・プロデュース、内装デザインの街制作室(同・札幌市中央区)が、共同で建設している北海道各地の食文化を発信する施設。食を通して地域を発信し、地域と繋がる場を創造することがコンセプトになっており、①狸小路商店街の歴史を知るミュージアム②北海道の活魚、生鮮食材が買える産直市場③市場の鮮魚を持ち込み、その場で調理するレストラン④北海道各地の料理を楽しむ屋台ストリート⑤北海道各地の情報発信ーーの機能を持つ。

 敷地面積約204坪(674・82㎡)、建物は2階建て、延べ床面積は約329坪(1086・65㎡)。店舗は、1階の7区画と2階の11区画で、広さは5坪から8坪。現在までに出店することが分かっているのは、「炉端と燻製 あぺおい」、「蝦夷前そばと豚丼 北堂」、「十字屋珈琲」、「花尻ジンギスカン」、「クラフトハブ ブライアンブルー」、海鮮丼・居酒屋「彩の匠」、「中華厨房真来果(まきか)」の7店舗。「炉端と燻製 あぺおい」(アペオイはアイヌ語で囲炉裏の意)と「蝦夷前そばと豚丼 北堂」は、「弟子屈ラーメン」や「蕎麦と豚丼  北堂」などを展開しているエフビーエス(札幌市中央区)が運営する。また、「十字屋珈琲」、「花尻ジンギスカン」はぎょうざとカレーの「みよしの」を展開しているテンフードサービス(同市東区)、「クラフトハブ ブライアンブルー」はアイリッシュパブ「ブライアンブルー」や焼肉店「シルクロード」、病院・サービス付き高齢者向け住宅の給食事業などを手掛けているブライアンブルー(同市中央区)が運営、「彩の匠」は二輪修理、整備、塗装の有限会社モトラビ(同市白石区)が飲食事業2店舗目として出店、「中華厨房真来果」は「中華厨房肴やTOSHI」(同市中央区北1条西7丁目1-3、EXYビル1階)が移転、改称して運営する。
 これら店舗は、8月初旬から続々オープンする予定。狸小路商店街の新たな賑わい創出に繋がりそうだ。



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