北海道の若手経営者を育てる官民協同の「北海道経営未来塾」(同塾実行委員会主催)は5月20日、札幌市中央区の札幌パークホテルテラスルームで第7期の入塾式を開催した。塾生や来賓など約50人が出席した。(写真は、北海道経営未来塾第7期入塾式)
(写真は、入塾証書を受け取った塾生と長内順一塾長)
入塾式では7期36人(新人15人、継続21人)が、長内順一塾長から入塾証書を受け取った。長内塾長は、「7期のテーマは信頼とリアリティ。経営者として信頼、信用とは何かを学んでほしい。また、学んだことを自分の経営に落とし込み、結果を出していくことを心掛けてほしい」と式辞を述べた。
続いて来賓の鈴木直道・北海道知事が登壇。「未来塾ではレジェンド経営者や政治的リーダーと直に接することができるが、1年間という共通の時間、共通に与えられた関係の中から出会いや縁をどう生かしていくかは皆さん次第。人生にとって飛躍する1年になることを祈念したい」と祝辞を述べた。
秋元克広・札幌市長は、「ヨットは同じ風に吹かれても帆の張り方次第で西にも東にも行ける。同じ条件の中でどう帆を張るのかを決めるのは皆さん。多くの方々に支えられ、期待されている思いを大事に受け止めて、1年間取り組んでもらいたい」と話した。また、岩田圭剛・北海道商工会議所連合会会頭(札幌商工会議所会頭)は、「難局を乗り越えいていくのは若い人たち。地域経済の発展なくして北海道経済の発展はない。未来塾の機会を踏み台にして地域で活躍する経営者になることを期待している」と述べた。岸田文雄首相は「北海道新開拓の大きな旗のもと、日本の未来を切り拓く先駆者として成長されることを期待している」とビデオメッセージを寄せた。
(写真は、岸田文雄首相のビデオメッセージ)
(写真は、塾生代表として決意表明する若山豪塾頭)
最後に、塾生を代表して7期塾頭の若山豪・五島軒社長(39)が、「10年、20年後の北海道を考えた時、私たち世代の若い経営者が立ち上がらないと、北海道は立ち行かなくなるという危機感をもって臨んでいかなければならない。7期の36人で北海道を変えていくという覚悟を表明したい」と述べた。
7期では、前首相の菅義偉衆議や日立製作所の川村隆名誉会長、東急の野本弘文会長、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長、アインホールディンクスの大谷喜一社長らの講演が予定されているほか、6期から始めた塾生6人と講師1人によるグループ講座も行う。グループ講座の講師は、北洋銀行の石井純二顧問、北海道ガスの大槻博会長、余市町の斎藤啓輔町長、北海道銀行の堰八義博特別顧問、セコマの丸谷智保会長、北海道経済部の山崎雅生観光振興監の6人で、各グループともに4~5回実施。東京への研修旅行、在京若手経営者との交流なども予定している。