北海道の若手経営者を育てる官民協働の北海道経営未来塾(塾長・長内順一未来経営研究所社長)第6期の修了式が3月22日、札幌市中央区の札幌パークホテル1階テラスルームで行われた。(写真は、初の女性塾頭となった日成工機=上川郡当麻町=の森本千晶代表取締役と長内塾長)
(写真は、北海道経営未来塾第6期修了式)
第6期の塾生は35人で、1~5期までの未来塾経験者が22人、初めての塾生が13人の内訳。年代別には30歳代18人、40歳代17人で札幌市内の経営者が15人、札幌市以外の経営者は20人。修了式では、長内塾長が塾生1人ひとりに修了証書を授与したほか、初めての塾生13人には記念品を授与した。
長内塾長は、「コロナ禍で今回から少人数のグループ制を導入したが、多くの学びがあった。未来塾の信条は、自分と未来は変えられるということ。コロナ、ウクライナ、気候変動など社会が大きく変わろうとしており、思いもよらない時代が来るかもしれない。その時こそ未来塾の塾生たちのは出番だ。社会、地域、自身の企業で大きく成長した姿を残してほしい」と挨拶した。
来賓として登壇した札幌商工会議所の勝木紀昭副会頭(北海道エネルギー=本社・札幌市中央区=会長)は、「様々な人の意見を聞いて柔軟な発想を持ち、隣人らとともに熱意を育み、志を同じくする人たちと行動することによって世の中を変えていくことができる。卒塾される方たちは、互いに連携をとって企業づくり、街づくり、地域づくりに励んでほしい」と述べた。
また、北洋銀行(本店・札幌市中央区)の石井純二顧問は、「フランスの細菌学者パスツールは、『チャンスは誰にでも等しく訪れない。チャンスは心の準備ができたものを好む』と述べている。塾で培われた多彩な知見を生かし、心の準備とビジョンをしっかり持ち、過去の延長にない未来を切り開き、未来を変えてもらいたい」と話した。
続いて北海道銀行(同・同)の笹原晶博会長が、「ロシア問題で国際秩序が変わり世界の分断がより強くなる。さらにコロナ禍やカーボンニュートラル、生産年齢人口の減少など課題は山積み。それらに勝っていく企業が次の北海道を背負う企業になる。一緒に困難を克服して北海道の成長につなげていこう」とエールを贈った。
塾生代表として登壇したムラタ(本社・札幌市厚別区)の村田千加子専務は、「コロナ禍の中での塾だったが、少人数のグループ制を初めて取り入れ、講師の皆さまに熱く塾生と向き合っていただいた。各グループで学びの価値を知ることができた」、五島軒(同・函館市)の若山豪社長は、「私たちが北海道を代表する経営者になることで恩返ししていくことが一番。修了式でそれを胸にもう一度刻みたい」と謝辞を述べた。