総合調味料メーカーの久原(くばら)本家グループ(本社・福岡県糟屋郡久山町)は、恵庭市戸磯南工業団地2街区で、2022年夏の稼働を目指して「久原本家食品北海道工場」の建設を進めている。(写真は、「久原本家食品北海道工場」の建設現場)
久原本家グループは、1893年創業の醤油製造を原点とする総合食品メーカーで、博多名物からし明太子ブランド「椒房庵(しょぼうあん)」、化学調味料・保存料無添加のだし「茅乃舎」、アゴ(トビウオ)だしの旨みを生かしたあごだしシリーズやうまたれシリーズの「くばら」、あま糀専門店ブランド「久原甘糀(くばらあまこうじ)」、北海道食材をふんだんに使用した「たべよう北海道」などを展開している。グループ連結売上高は2021年2月期で約274億円。
同グループは、30年以上にわたって「椒房庵」の原料となる上質なスケトウダラの卵を北海道から調達しているほか、玉ねぎや昆布など北海道食材を数多く利用していることから、北海道の食材で北海道のおいしい食品や食文化を全国に発信しようと北海道工場の建設を進めることにした。
既に現地会社として2019年8月に北海道アイ(札幌市中央区)を設立しており、流通向けブランド「食べよう北海道」の商品開発を行う研究所も新工場内に設ける。
建設場所は恵庭市戸磯2006-1ほかで、敷地面積は約1万8190坪(6万28・48㎡)、工場は鉄骨平屋建て延べ床面積約1515坪(約5000㎡)。建築主は久原本家食品、設計、監理、施工は清水建設(本社・東京都中央区)北海道支店(札幌市中央区)。工場建設にあたって恵庭市より開発許可を受けて工事を進めている。工期は、21年4月6日から22年6月30日まで。