北海道から有力なスタートアップ企業を輩出していくことを目的に、サツドラホールディングス(HD、本社・札幌市東区)とPOLAR SHORTCUT(ポーラーショートカット、同・同市豊平区)が29日、パートナー提携を結んだ。(写真は、「EZOHUB SAPPORO」があるサツドラHD本社)
2017年から北海道で始まった「NoMaps」(クリエイティブな発想で未来をつくろうとする人たちのコンベンション)や19年にスタートした「STARTUP CITY SAPPORO(スタートアップシティ札幌)」などを通じて、北海道でスタートアップ企業を生み出そうとする機運は年々高まっている。しかし、スタートアップ企業を生み出すには、実践的サポートや起業後に事業をスケールさせていくための資金支援や実務面での支援が必要。
今回、サツドラHDとPOLAR SHORTCUTのパートナーシップによって、資金提供、ハンズオン支援、東京のスタートアップコミュニティとの接続に加えて、インキュベーション施設、サービス実証実験の機会提供など、スタートアップ企業の成長のための支援をワンストップで提供することが可能になる。
提携第一弾として、POLAR SHORTCUTが運営する北海道エリアのスタートアップ投資を目的とした「POLAR SHORTCUT1号投資事業有限責任組合(POLAR SHORTCUT1号ファンド)」の投資先企業に対して、サツドラHDが運営するインキュベーションスペース「EZOHUB SAPPORO」を特別条件(月額税抜き1万5000円)で利用できる新プランの提供を開始する。このプランでは、本社登記、郵便物受け取り、オフィスファシリティの利用などのオプションがある。
今後は、実際に起業してスタートアップビジネスを生み出すための実践的なサポートプロジェクトやサツドラHDのグループ会社、シーラクンス(本社・札幌市東区)が運営する起業家・エンジニア養成スクール「G’s ACADEMYUNIT_SAPPORO」を主軸にしたエンジニアの育成、コミュニティ化などの取り組み、産学官連携による人材育成体制の構築、同じくグループ会社R×R Innovation Initiative(同・同)を通じて米国でのプロジェクト協業や実証実験機会の提供も進める。