道南の檜山郡上ノ国町で地域商社事業を展開している上ノ国開発(本社・上ノ国町字大留13ー1)は、2021年11月に全国初となる小規模醸造家の育成支援のサテライトオフィスを備えた「上ノ国ワイナリー」をオープンさせる。(画像は、上ノ国ワイナリーの完成予想図)

 上ノ国町が21年度に実施する総額5億円の「旧湯ノ岱小学校の利活用によるワイン等農産加工品の加工・製造所及びサテライトオフィス整備事業」について、町と上ノ国開発が協定を締結して取り組むもの。ワイン醸造用のブドウは、道内及び国内産を調達して製造、今年11月以降にワイン醸造を開始して22年度にはワイン販売スペースも整備する。

 ワイナリーに併設するサテライトオフィスは、11月に整備予定で、バス・トレイ付きパーソナルスペース8室、グループルーム2室、フリースペースなどからなる。サテライトオフィスでは、地域資源を生かした特産品開発を地域と連携して進める場とするほか、小規模な醸造家を育成支援する機能も持たせる。

 上ノ国開発は、2019年12月に地域産品のマーケティングや販路開拓など地域商社事業を行う目的で設立された企業。旧湯ノ岱小学校の校舎は1999年に建設された木造校舎で、2014年度に閉校、130年の歴史に幕を閉じた。閉校年度の児童は4人だった。なお、同町の21年4月末現在の人口は4541人。


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