さながら飲食・物販店舗のショーウインドーのような様相を呈している河東郡音更町の木野大通。南北を貫くこの幹線沿いで閉店した飲食店の建物が寒風に晒されていた。今年1月17日、7年強の営業に幕を閉じたカレーショップ「CoCo壱番屋音更木野大通店」。「CoCo壱番屋」は、十勝に2度目の進出だったが、地元の強敵、カレーショップ「インデアン」に対抗することが叶わなかった。(写真は、閉店した「CoCo壱番屋音更木野大通店」跡)

 道内で函館のハンバーガー&カレーライス「ラッキーピエロ」と並び称されるのが、帯広の「インデアンカレー」。「ラキピ」はマクドナルドやモスバーガーを大幅に上回る函館圏17店舗を展開、全国チェーンを寄せ付けないほどのブランド力を持つ。一方、「インデアン」も帯広を中心とした十勝や釧路市に12店舗を展開、十勝ではソウルフードと言っても良いほど浸透している。

 そんな「インデアン」の牙城である十勝に「CoCo壱番屋」がリベンジを賭けて出店したのは、「音更木野大通店」(音更町木野大通東12丁目1ー1)だった。13年11月2日に「ダイイチ音更店」、「DCMホーマック音更店」、「サンキ音更店」などが集積するショッピングセンターに路面店として同時オープンした。 

 幹線沿いの店舗で、立地環境としては決して悪くない。出張のサラリーマンや単身赴任者の利用が多かったようだが、近くの「ぴあざフクハラ音更店」の店内には「インデアン音更店」があって徐々に客足が遠のき、コロナ禍も重なって今年1月17日、閉店を余儀なくされた。帯広市民の一人は、「インデアンは鍋を持ってルーを買いに行くくらい家庭の味として親しまれています。甘しょっぱくてクセになる濃い味なのでファミリー層はインデアンを選びます」と話す。価格的にもインデアンは、税込み462円からで、「CoCo壱番屋」の税込み500円以上よりも安い。

(写真は、「ぴあざフクハラ」内にある「インデアン音更店」)

 リベンジを賭けて十勝に出店した「CoCo壱番屋」だったが、「インデアン」の底堅いブランド力とコロナ禍の逆風が重なり敗走を余儀なくされた格好だ。かつては札幌の「リトルスプーン」も出店したことがあったが、撤退している。「CoCo壱番屋音更木野大通店」の旧店舗は、看板も外され、寒風の中で建物は寂しさを一層際立たせている。「インデアン」の牙城に切り込む3度目の挑戦はあるのだろうか。なお、「CoCo壱番屋」は札幌市内13店舗を含めて全道24店舗を展開している。


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