千秋庵製菓(本社・札幌市中央区)が直営展開していた路面店の「ウエストヒル店」(同市豊平区月寒西2条10丁目2ー58)が、移転のため22日で閉店した。これによって千秋庵製菓の路面店は2店舗となり、他の20数店舗は商業施設内の店舗になる。(写真は、22日で閉店した「千秋庵製菓ウエストヒル店」)
「千秋庵製菓ウエストヒル店」は、白石・藻岩通と水源地通の交差点北東角の地上3階建て店舗兼マンション「葵ビル」1階部分に入っていた。同ビルの建て替え前の建物にも入っていたため、営業期間は通算で半世紀近くになる。「ウエストヒル店」の移転先は、約600m離れた「イオン札幌西岡店」(札幌市豊平区西岡3条3丁目4ー1)内。同店の移転閉店によって、「千秋庵製菓」の路面店は、「西野二股店」(同市西区)、「藤野店」(同市南区)の2店舗のみとなった。
「千秋庵製菓」の路面店は、昨年まで6店舗あったが、19年9月10日に「医大前店」(札幌市中央区)、同月30日には「あけぼの店」(同市手稲区)、20年に入ってから7月12日に「北郷グラン店」(同市白石区)を閉店している。このうち「あけぼの店」は「ホクレンショップ前田店」(同市手稲区)内に移転した。
「千秋庵製菓」は2020年4月に本店ビルを建て替え、ホテル「ザ・ノット札幌」の1階に新本店を構えた。路面店2店舗を除き、札幌や道内の26店舗はいずれも大型スーパーや食品スーパー、百貨店など商業施設内の店舗。街角のお菓子屋さんとして親しまれた「千秋庵製菓」の路面店は、風前の灯火と言えそうだ。