絶滅危惧チェーン店が絶滅することになった。外食チェーンのアレフ(本社・札幌市白石区)が展開するイタリアンカジュアルレストラン「ペペサーレ」。本サイトが、先週日曜日の17日に報じた「ペペサーレ」撤退モードが加速、6月21日(日)の「石山通り店」(札幌市中央区南7条西11丁目1281ー3)の閉店で「ペペサーレ」が25年の歴史を閉じる。(写真は、6月21日で閉店することになった「ペペサーレ石山通り店」。2階は「びっくりドンキー石山通リ店」)
「ペペサーレ」は、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を展開しているアレフが、1995年から始めたイタリアンキッチンのチェーン店舗。イタリア語で「ペペ」はコショウ、「サーレ」は塩のことで、イタリア料理には欠かせない調味料。また、「ペペ」と「サーレ」には元気やびっくり、機知という意味もあり、陽気に賑やかに食べるのがイタリア風。そんな思いを込めて「ペペサーレ」という店名が付けられたという。
しかし、「ペペサーレ」は、昨年からは閉店が顕在化。今年もその流れは続き、3月末の「旭川店」(旭川市花咲町5丁目2272ー67)の閉店で、現在は「帯広店」(帯広市大通南14丁目)と「石山通り店」の2店舗のみ。その「帯広店」は6月14日の閉店が決まっていたが、アレフは最後の店舗となる「石山通り店」をその1週間後に閉店することを5月21日に明らかにした。奇しくも本サイトが絶滅危惧を報じた5日後のことだった。
アレフは、「びっくりドンキー」以外の新業態にも積極的だが、これまでにも新業態として始めたローストビーフ専門のディナーレストラン「ハーフダイム」や中華の「十夜一夜」(てんやわんや)、レストラン「天空回廊」の営業を終えたことがある。「ペペサーレ」も新業態として95年に始まったが、四半世紀でその役割を終えることになる。