北海道の「ドン・キホーテ」や「イオンタウン」といった大型スーパーなどのアミューズメントコーナー「キラキラAsobox(アソボックス)」を展開しているエターナルアミューズメント(東京本社・東京都千代田区)が、新型コロナウイルスの感染拡大で来店客数が大幅に減少、3月下旬に東京地裁に自己破産申請する見通しだ。帝国データバンク(同・同都新宿区)が都内初の新型コロナ関連倒産として報じた。(写真は、臨時休業中の「キラキラAsobox新川店」)
帝国データバンクによると、エターナルアミューズメントは、2007年6月に設立。全国の大型スーパーやショッピングセンターに「キラキラAsobox」や「Anibox(アニボックス)」を約100ヵ所出店しているほか、クレーンゲーム機やおみくじマシン、パチスロマシンなどのアミューズメント機器レンタル・卸などの事業を展開していた。他社の事業を承継したこともあって、19年5月期は約68億2700万円の売上高があった。
しかし、積極出店による商品在庫過多によって数年前から資金繰りが悪化、19年10月の消費増税による売り上げ減少、さらに今年2月以降の新型コロナウイルスによって来店客が大きく減少。このため事業継続が困難として自己破産申請することになった。負債総額は68億6100万円。
北海道では19年12月14日に「キラキラAsobox新川店」(札幌市北区新川2条7丁目3ー20)をオープンさせたばかり。同店は「MEGAドン・キホーテ新川店」1階にあるが、現在、店頭には『臨時休業のお知らせ』が掲げられ3月19日から25日までの休業を告知している。この他、北海道には「イオンタウン江別」(江別市)、「イトーヨーカドー函館店」(函館市)、「ドン・キホーテ手稲店」(札幌市手稲区)、「ウエスタン パワーズ」(旭川市)などの店内に出店している。