札幌市中央区大通西3丁目の北洋大通センター1階大通ビッセ「ビッセスイーツ」内の店舗が、相次いで閉店している。「ビッセスイーツ」は、大通ゾーンのスイーツ集積を狙って開業したが、開業10年目で曲がり角に来ているようだ。
(写真は、3月15日に閉店したベーカリーショップ「Paume」=上と30日に閉店する「月寒あんぱん本舗大通店」)
旧北海道拓殖銀行本店跡に建設された北洋大通センターは地下4階、地上19階建ての高さ96mの高層ビル。北洋銀行本店などオフィスフロアは高層階に入り、地下1階から地上4階までは飲食・商業フロア、大通ビッセのネーミングで2010年5月にオープンした。
大通ビッセの1階が「ビッセスイーツ」で洋菓子の「きのとや」、和洋菓子の「月寒あんぱん」、小樽の洋菓子「あまとう」、びっくりドンキーを展開するアレフグループでプリンやヨーグルトなどの「Bocca(ボッカ)」、洋菓子の「スナッフルズ」、乳製品の「町村農場」の各店舗でスタート。そのうち、「スナッフルズ」に続いて「あまとう」が17年3月末で閉店、代わって同年12月にベーカリーショップ「Paume(ポーム)」が入った。
今回、「Paume」が3月15日で閉店したのに続き、「月寒あんぱん」も同月30日(月)で閉店する。「Paume」は2年4ヵ月で閉店、「月寒あんぱん」はオープン以来10年間営業を続けてきたが、集客に課題を抱え続け、好転が見込めないため閉店を決めた。「Paume」は、「本店(新川店)」(札幌市北区)、「南3条店」(同市中央区)、「felieeds TSUTAYA店」(同市清田区)の3店舗になり、「月寒あんぱん」は「月寒総本店」(同市豊平区)の1店舗になる。