中国・西寧衛生職業技能学校の介護職技能実習生2人が初来道、孝仁会介護施設で実習

経済総合

 SATOグループの職業訓練法人キャリアバンク職業訓練協会(札幌市中央区)は19日、中国青海省西寧衛生職業技能学校から介護職技能実習生2人を初めて受け入れた。今後2ヵ月間、法定講習を受け10月下旬に社会医療法人・社会福祉法人孝仁会(本部・釧路市)の介護施設で実習をスタートさせる。(写真は、キャリアバンク職業訓練協会の佐藤良雄会長=右端と19日の実習生2人の来道に同行した関係者。左から信華人力資源・秦文浩董事長、西寧衛生職業技能学校・宋長生校長、呉建彪副校長)

 キャリアバンク職業訓練協会は、外国人技能実習法による許可を受けた監理団体で、介護分野でも実習生受け入れが認められるようになったことを受けて昨年、西寧衛生職業技能学校と提携、卒業生を介護職の技能実習生として道内外の介護施設で受け入れる事業を始めた。

 道内外の医療法人や社会福祉法人など介護施設の採用担当者がこれまでに西寧衛生職業技能学校を6回訪問、技能実習生27人の受け入れが決まっている。今回は、その第1陣として2人の実習生が来道した。この来道に合わせて西寧衛生職業技能学校の宋長生校長、呉建彪副校長、中国側送り出し機関である信華人力資源の秦文浩董事長が同行、実際に技能実習を行う施設などの視察を行った。

 宋校長は、「中国も高齢化社会に入っており中国での介護需要も高まってくる。日本の介護施設は充実しており職員の専門性も高い。私たちの学生を道内外の介護施設に送り出し、知識や技能を習得して中国での介護レベルの向上に貢献できればと考えている。キャリアバンク職業訓練協会との提携には大いに期待している」と話した。

 また、呉副校長は、「1学年800人の介護学生の内、約10%が技能実習に応募している。既に50数人は日本語の勉強に入っている。今後もっと多くの学生が応募するように工夫したい」と積極的に実習生を送り出す考えを示した。

 なお、キャリアバンク職業訓練協会は9月9日(月)から12日(木)まで、西寧衛生職業技能学校を訪問して実習生採用の面接ツアー・視察ツアーを実施する予定。問い合わせは、キャリアバンク職業訓練協会(☎011・207・6540 FAX011・207・6541)。

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