新和ホールディングス(HD、本社・札幌市中央区)は18日、札幌医科大学に自動体位変換機能付き高機能エアマットレスと輸液ポンプなどを寄贈した。新和HDが札医大に医療関連機器を寄贈するのは今年が9年目。(写真は、新和ホールディングスから札医大への贈呈式。右から新井修社長、札医大塚本泰司理事長・学長)
新和HDが寄贈したのは、モルテン社製の自動体位変換機能付き高機能エアマットレス『オスカー』10台とテルフュージョン輸液ポンプ28型5台、点滴プローブ5個。高機能エアマットレスは、患者の褥瘡(じょくそう=床ずれ)防止などが可能で、札医大附属病院が2019年4月から世界で初めて開始する脊髄損傷に対する神経再生医療の患者用に利用される。
また、テルフュージョン輸液ポンプは、一定速度で薬剤を持続投与するために用いる機器で、化学療法など輸液流量の厳密な管理が必要な場合に用いる機器。点滴プローブは、輸液ポンプに接続して点滴の滴下状態を監視する。札医大では、18年7月に附属病院西棟1階に移転リニューアルして10床から30床に増床した外来化学療法室で使用する。
この日、札医大基礎医学研究棟で行われた贈呈式では、新和HDの新井修社長が札医大の塚本泰司理事長・学長に目録を贈呈、札医大からは感謝状が贈られた。
塚本理事長・学長は「毎年病院で使う機器などを寄贈していただいており、治療に役立てたい」と述べ、新井社長は、「寄贈は今年で9回目だが、20年、30年と長く続けていきたい」と話した。