JR苫小牧駅北口の旧「トマモール」跡地にパチンコ・パチスロの全国大手マルハン(京都本社・京都市上京区、東京本社・東京都千代田区)が「マルハンパチンコ」施設を建設中だ。北口周辺にはパチンコ店が既に2店舗営業しており、さらに店舗が増えて駅北口はパチンコ集積地になりそう。駅前の顔がそれで良いのだろうか。(写真は、旧トマモール跡地に建設中の「マルハンパチンコ」)

 旧「トマモール」は、もともと長崎屋苫小牧店が入っていた建物。1997年に同店が西側の旧ファンタジードームの入っていた建物に移転。その後、長崎屋はMEGAドン・キホーテ苫小牧店として承継されて現在に至っている。長崎屋移転後の2001年から家具店やパチンコ店、カラオケ店などが入る大型商業娯楽施設「トマモール」として営業していた。

 施設老朽化もあって、当時施設を所有していたパチンコ「ひまわり」運営の合田観光商事(本社・札幌市中央区)は15年11月に「トマモール」を閉鎖。16年3月には、土地建物(土地約8272坪=約2万7300㎡、地下1階地上2階延べ床面積約7727坪=2万5500㎡)をマルハンに売却した。17年2月にマルハンは建物の解体を開始したが、アスベストの飛散防止に不備があり一時解体工事が中断した経緯がある。

 その後、解体工事は続けられて更地になり、現在は新規建物がフェンス越しに望めるようになっている。フェンスには、「マルハンパチンコ建設予定地」の看板が掛かっており、問い合わせ先は弁護士法人トラスト&サービス(大阪市中央区)。弁護士法人が問い合わせ先になっていること自体、出店に関して神経質になっていることがうかがえる。

「マルハンパチンコ」のオープン時期は明確ではないが、現在、駅北口には「パチンコビッグバン」と「ひまわりトマモール店」閉店直後の15年12月にオープンした「ベガスベガス苫小牧店」が営業中。「マルハン」の参入で、北口はパチンコ集積がさらに進むことになる。
 人口が増えている苫小牧市は東西に長い市街地を形成しているが、何といってもJR苫小牧駅周辺は街の顔であるはず。南口、北口ともにやや寂れた印象はあるものの北口がパチンコ店の集積地で良いのだろうか。苫小牧市はカジノを含む統合型リゾート施設の最有力地とされる。そうした流れの中でまちづくりも進められるのだろうか。マルハンは、ボウリングやカラオケなどアミューズメント施設も展開しておりそちらの施設も視野に入れているという。賑わい創出の選択肢はパチンコだけではないはずだ。なお、「マルハン」は北海道で33店舗を展開しており苫小牧市内には2店舗ある。


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