サンケイビル、北海道ワインに6・8%出資

経済総合

 サンケイビル(本社・東京都千代田区)は、北海道ワイン(小樽市朝里川温泉)の第三者割当増資を引き受け、資本提携した。北海道ワインが新規発行する普通株式など31万3000株を引き受け、発行済み株式の6・8%を保有した。20180807_121542(写真は、北海道ワインの商品群)

 北海道ワインは、小樽市に本社を置く。主力のワインをはじめ地ビール、発泡酒の製造、販売を行っており、浦臼町には日本一の面積を誇る自社農園「鶴沼ワイナリー」を保有している。国産ブドウにこだわった日本ワインの生産量は日本一。

 一方、サンケイビルは、フジサンケイグループに所属する不動産デベロッパーで、北海道エリアでホテル開発を積極化している。北海道の代表的なホテルである札幌グランドホテルと札幌パークホテルを運営するグランビスタホテル&リゾート(本社・東京都千代田区)の親会社で、北海道の観光事業に意欲的に取り組んでいる。北海道ワインと資本提携することで観光関連事業のコンテンツ拡大を目指す。

 北海道ワインは嶌村彰禧氏(嶌村公宏現社長の実父)が1974年に創業。彰禧氏は、55年小樽市内で洋服裏地卸の甲州(彰禧氏は山梨県出身)を設立、その後、甲州をベースに72年に紳士服メーカーの紳装を設立、道内の紳士服チェーンの先駆けとなった。彰禧氏は76年に会社経営から離れて北海道ワインの事業に力を注いだ。なお、紳装は81年に会社更生法を申請して事実上倒産している。

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