JR札幌駅近くの「卸センター」4・3ha(北6東3周辺)再開発始動

経済総合

 札幌市東区北6条東3丁目周辺地区約4・3haが再開発に向けて具体的に動きだす。26日に開かれた札幌市都市計画審議会で同地区の都市計画の決定が決まったためで、東2丁目、3丁目、4丁目の3街区はJR札幌駅に近い都心の新しい顔として整備が進むことになる。IMG_1718(写真は、新卸センタービルの建設地。すでにビルの取り壊しが完了している)

 北6東2、3、4の3街区は、1966年に複数の企業が参加して設立した協同組合札幌総合卸センターが複数の建物を整備して50以上にわたって利用してきた。しかし、建物の老朽化が進んでいるほか、現行の耐震基準を満たしていないことから2007年に同センター組合員らで建て替えに向けた再開発委員会が設置され検討を重ねてきた。

 何度か具体化するタイミングがあったものの、リーマンショックなど経済環境の悪化で条件が整わず先送りされていた。
 今回、都市計画決定された内容は、商業、業務、居住機能の集積を図り複合的な土地利用を進め、歩行者ネットワークの形成で魅力ある都市空間を作ることが明記されている。

 既に3街区に分散していた卸センターの複数建物を東4街区に集約するため、新卸センター(13階建て、延床面積約6277坪)の建設が始まっている。また、東2~3街区は既存建物があるが、土地は複数の民間事業者への売却が内定している。

 都市計画決定では、東2~4街区にかけて東西方向の歩行者ネットワークの形成、南北方向にはゆとりと潤いが感じられる歩行者空間の整備、また東4街区の低層部には賑わい創出の機能を配置することがうたわれている。

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