札幌証券取引所アンビシャス市場に昨年6月に上場したIoT企業のエコモット(本社・札幌市中央区)は、6月22日に東京証券取引所マザーズ市場に上場する。5月28日、東証から上場承認を受けた。札幌アンビシャスから東証マザーズに上場するのは同社が初めて。アンビシャス市場の上場は継続する。(写真は、エコモット代表取締役の入澤拓也氏=2017年6月21日の札証アビシャス上場時)
マザーズ市場は、高い成長性を有する新興企業が上場する市場。上場基準は、株主数200人以上、時価総額10億円以上など。エコモットは、昨年6月21日に札証アンビシャス市場に上場、今年2月には株式分割などを実施して現在の時価総額は約41億円。
2018年3月期の売上高は、KDDIとのアライアンス強化に伴い通信機器販売が伸びたほか高速道路工事の安全対策などにl使う「現場ロイド」の販売も好調で、売上高は前期比18・6%増の16億2500万円、営業利益は同31・7%増の1億1700万円だった。
同社は、マザーズ上場に際して新株を発行、約3億9000万円を調達する。無線通信技術「LPWA」対応通信デバイスの新規開発、レンタル用資産の拡充、人件費に充てるほか一部を借入金返済に充て財務基盤を強化する。
入澤拓也代表取締役は、「東証マザーズ上場でさらなる知名度向上を図りIoT企業として成長を実現したい」と話した。
なお、札証アンビシャス市場から東証にステップアップしたのは、北の達人コーポレーション(札証アンビシャス→札証本則→東証2部→東証1部)に次いで2社目。札証は、東証へのステップアップ市場としての役割もPRしており、エコモットのマザーズ上場はその役割を加速しそうだ。