北海道から全国や世界に通用する経営者を育てようと昨年から始まった「北海道経営未来塾」2期生の修了式が27日、札幌市中央区の北海道経済センタービル8階で行われた。未来塾は、北海道商工会議所連合会や札幌商工会議所、北洋銀行、北海道銀行、未来経営研究所でつくる実行委員会が運営するもので札幌市も後援している。この日は、塾生40人に修了証である獅子の像が授与された。(写真は、長内順一塾長=右から修了証を手渡される塾生)
(写真は、修了式)
2期目の未来塾は、二代目や三代目のほか創業経営者など40人が参加。5月30日に入塾式が行われ、今年3月初めまでにアインホールディングスの大谷喜一社長や大和ハウス工業の樋口武男会長CEO、キヤノンの御手洗富士夫会長CEOなどグローバルに活躍する8人の経営者による講演受講、懇親会が実施された。また、安倍晋三首相との会談や国会訪問、東京の若手経営者との交流会も開催された。
修了式では、長内順一塾長(未来経営研究所社長)から塾生1人ひとりに修了証となる『自分と未来は変えられる』と刻まれた獅子の像が手渡された。
式辞で長内塾長は、「未来塾は自分の弱さとの戦いの場であり、他のセミナーや経営塾と違うのは緊張度が極めて高いこと。その分、自分も高められていくので、この1年間で皆さんは間違いなく成長した。自分の理想から逆算すれは必ず未来は変えられる。この塾生たちの中から地域の経済界のリーダーが陸続と誕生していくことは間違いない」と述べた。
合わせて授与された修了アルバムの裏表紙には『自考、自主、自立』と書かれており、経営者として必要な原則がしたためられている。
その後、塾生による5分間スピーチが行われ、トップバッターになった秋津道路・渡辺慶人専務は、「自分の夢は土木業のイメージを変えること。秋津道路に入って良かった、ここで働けて良かったと言う社員をより多く作っていきたい」と決意の一端を披露した。途中休憩も含めながらこの日参加できなかった6人を除く34人全員が、1年間の経験を踏まえて自らの会社の目標や新規事業などについて熱く語っていた。