一への会が「2018北海道ニューフロンティア経営セミナー」開催、1千人が参加

経済総合

IMG_1771(写真は、講演する山田邦雄氏)
 3講目は、ロート製薬会長兼CEOの山田邦雄氏が、『NEVER SAY NEVER』をテーマに講演した。ロート製薬は山田氏の曽祖父が創業して創業119年になるが、「並みいる製薬会社の中で、どうやって生き残るかを絶えず考えてきたのが当社の歴史。なるべく人と違うこと、他社と違うことをしようと変わった会社を目指してきた」と述べ、「未だに多くの会社は優等生を目指そうとバランスの取れた会社を理想にしている。しかし、私はこれから最も大切なことは如何に皆が違うことをやるかということ。金太郎飴のような組織を目指すのではなく石垣のような組織を目指すのが良いのでは」と訴えた。

 同社は、1988年に米国のメンソレータムを買収してからクリームなど化粧品分野に進出、現在は売り上げの6割が化粧品で占められている。また海外進出も90年代後半から取り組み、現在は4割の海外比率。働き方改革にも積極的で、昨年は副業を解禁、ダブルワークジョブ制度を導入した。地ビール事業やおつまみの会社を起業した社員、福山市が募集した副業限定の市職員になった社員の例などを紹介した。

 山田氏は、2016年に制定したスローガン『NEVER SAY NEVER』について解説、「絶対にできないということは言いません、という意味だ。我々は薬に頼らない製薬会社を目指す」とアピールしていた。

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