500万人が利用しているスマートフォンを使った自動家計簿アプリ大手で金融とITを融合したフィンテック事業を中心に展開しているマネーフォワード(本社・東京都港区)の辻庸介社長・CEO(41)が16日、SATOグループ(札幌市)のオープンセミナーで講演した。辻社長は中小企業の人材確保や収益アップには、フィンテックやHRテック(テクノロジーの活用による人材の採用・育成・評価・労務管理)を活用することが大切だと述べた。(写真は、講演する辻庸介社長・CEO)
セミナーのテーマは、『企業のバックオフィスが変わる!絶対知っておくべきテクノロジー革命』で、会場になった札幌市中央区のキャリアバンクセミナールームには約100人の参加者が集まり、1時間の講演に聞き入った。
辻社長は、テクノロジーはツールであり使いこなすだけで良いと話したうえで、「何が便利か、どう使うのかを理解することが大事。中小企業にとってテクノロジーを使うか、使わないかで大きな差が出てくる」と語った。
これからの考え方の括りとして「コネクテッド」(繋がること)、「オープンイノベーション」があって具体的な手段には「クラウド」、「IoT、IoE(インターネット・オフ・エブリシング)」、「フィンテック、HRテック」、「人工知能」の4つがあると紹介。
「例えば、企業のロゴデザインや商品の名前をネットで募集するようなクラウドソーシングによって外部人材の能力を活用すれば、中小企業の生産性向上に大いに役立つ。またモンスター社員を見分けるアプリを活用した人材採用、仕事のモチベーション状態が分かるアプリなどテクノロジーの活用による人材サービスによって社員の戦力アップにもなる」と述べた。
さらに中小企業はコア業務に集中して、バックオフィス業務をBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)化することによって人材の最適配置を行えば生産性向上に繋がることも強調していた。
※2017年8月17日午前10:16記事一部削除しました。