札幌駅前通の「札幌フコク生命越山(こしやま)ビル」(中央区北2条西3丁目)が間もなく竣工、3月に本格オープンする。外観が白く透明感のある13階建てで、駅前通の東にあたる西3丁目側の本格的新築複合オフィスビルとしては2010年3月に竣工した北洋大通センター(大通西3)以来となる。IMG_1317 (2)(写真は、姿を現した札幌フコク生命越山ビル)

 札幌フコク生命越山ビルは、旧札幌フコク生命ビルと旧越山ビルディングス、旧札幌ビルディングの3つのビルを取り壊して一体化したビル。旧越山ビルディングスは1957年に建てられた駅前通でも古い建物だった。札幌ビルディングは富国生命が伊藤組から買い取っていたため、持ち分は富国生命と越山ビルディングスが2対1程度とみられる。

 新ビルは、清水建設と伊藤組土建共同企業体が建設。地下1階、地上13階で敷地面積約500坪、延床面積は約5700坪。地下はチカホ(札幌駅前通地下歩行空間)と直結しており地下1階から地上2階までは飲食物販の商業フロア、3階から上がオフィスフロア。

 飲食フロアには、昨年秋にオープンしたアインファーマシーズ(本社・札幌市白石区)が運営するビューティビル「ル・トロア」(大通西1)に入っている「洋食バル函館五島軒」が札幌2号店として出店することになっている。オフィスフロアには、3階に商工中金札幌支店が移転してくる。そのほかにも核になる店舗や企業が入りそうだ。

 新ビルは、06年に竣工した読売北海道ビルと同様に雪をイメージした外観が特徴で、駅前通の新たな発信拠点となりそう。ただ、新ビル建設を主導した越山ビルディングス社長の越山元氏は14年12月、新ビルの姿を見ることなく63歳で死去している。
DSC_3167(写真は、雪のイメージが重なる北4西4の読売北海道ビル)


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