洋菓子「きのとや」のグループ会社、BAKE(本社・東京都目黒区)は、札幌市白石区に初の菓子工場を建設する。すでに約890坪の土地を確保、建設に着手した。焼きたてチーズタルトの半製品などを11月から生産、BAKEが展開する首都圏やアジアで販売する。工場要員として50人ほどを新たに雇用する。IMG_4828(写真は、BAKEが建設する新工場の敷地)

 BAKEは、きのとや創業者の長沼昭夫会長の長男、真太郎氏が2013年に東京で創業。きのとやで生産したスイーツなどを首都圏中心に販売、わずか3年で年商40億円規模に成長した。
 これまでは、生産をきのとやに頼っていたが、今回BAKEとして初の工場を建設することにした。新工場は、札幌市白石区本通北17丁目の886坪の敷地を利用、建築面積620坪の平屋工場を建設する。施工は丸彦渡辺建設(札幌市豊平区)。土地は、日本開発興業(本社・東京都中央区)が所有していたが、BAKEは今年2月に取得した。土地代込みの総投資額は約13億円。
 
 新工場では、BAKEのブランドである焼きたてチーズタルト『BAKE CHEESE TART』、クロッカンシュークリーム『ZAKUZAKU』、焼きたてカスタードアップルパイ『RINGO』の半製品を生産する。工場操業に伴い50~60人の雇用を予定している。新工場で生産したスイーツ類は、主としてアジア圏の店舗向けに供給していく。
 
 BAKEは、現在、首都圏にルミネ大宮店など7店舗、仙台、大阪、福岡に各1店舗展開しているほか、韓国とタイに各2店舗、香港とシンガポールにそれぞれ1店舗を展開している。海外店舗は販売権供与だが、今年4月末に出店したシンガポールは直営店。今年度は年商50億円規模になりそうだ。



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