田中賢介選手が打ち初め、『札証の鐘』に活況託し

経済総合

 札幌証券取引所は、4日から始まる2016年の取引開始に先立って新年恒例の大発会を同取引所で開催した。この日は、昨年末の大納会でお披露目された『札証の鐘』を北海道日本ハムファイターズの田中賢介選手が打ち初めするとあって会場は華やかな雰囲気に包まれた。IMG_0802IMG_0790(写真は、札証大発会で今年の活況を願った三本締め=上と札証の鐘を打ち初めする田中賢介選手)

 晴れ着姿の証券会社社員やスーツ姿の証券会社支店長ら約70人が集まる中、札証の小池善明理事長が登壇。小池理事長は、「今年の北海道は、インバウンドによる観光効果やエネルギーコストの低減、さらには3月の北海道新幹線開業によって内需を中心とした地場の企業が恩恵を受けるのでは」と期待感を示した。
 
 小池理事長は、『札証の鐘』について紹介、「東証やニューヨーク証取所では取引開始や新規上場時に鐘を鳴らす風習があるが、ニューヨークでは銅鑼(ドラ=チャイニーズ・ゴング)を鳴らしていた時期もあったそうだ。船出の意味も込めているようだが、札証にはこれまで鐘がなかった。新調を機に新規上場のセレモニーなどで使いたい」と話した。
 
 打ち初めの役目を担ったのは田中選手。日ハムのスポンサーでもあり札証の理事も務めているアインホールディングスの大谷喜一社長が取り持ったもの。田中選手は、「この鐘を打つ者は飛躍の年になるという伝説を作れるよう、まずは私が先頭打者でしっかりと責任を果たしたい」と述べ、カン、カン、カンと3回鳴らすと会場内に上品な音色が響いた。
 その後、参加者全員の三本締めで商いの活況を願った。

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