東京証券取引所は17日、現在市場第2部に上場している北の達人コーポレーション(本社・札幌市北区)を24日付で市場第1部銘柄に指定にする承認を行った。同社は、昨年11月21日に札幌証券取引所本則市場から東証2部に新規上場したが、わずか1年で1部にスピード昇格する。引き続き札証本則市場の 上場も維持する。(写真は、北の達人コーポレーションの木下勝寿社長)
同社は、2012年5月に札証アンビシャス市場に上場、13年3月に札証本則市場に市場変更、それから1年半で東証2部上場を果たし、さらに今回わずか1年で東証1部にスピード上場する。4年連続で新規上場・市場変更を達成する。
同社は、インターネットを通じて自社開発の健康食品や化粧品を販売するEコマース事業を行っており、一部商品はドラッグストアに卸している。2015年2月期の売上高は、約19億4000万円で純利益は2億6800万円。北の達人コーポレーションのスピード昇格は、道内の起業やIPO(新規株式公開)を促す大きなきっかけになりそうだ。
また、同社の木下勝寿社長は、新たな事業領域に挑戦する優れた起業家を発掘するアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(EOY)の2015年北海道ブロックの代表に9月末に選出されており、1部昇格の24日に帝国ホテルで行われる日本代表大会に出席することになっている。
EOYは、新日本有限責任監査法人が主催する日本のアントレプレナーを国際的ステージに輩出する唯一の起業家表彰制度で2001年から実施、今年で15回目。日本代表に選ばれると来年6月にモナコで開催される世界大会で世界ナンバーワン起業家を目指す権利を得る。