辻・本郷税理士法人(東京都新宿区)は30日、札幌市中央区のTKP札幌カンファレンスセンターで『失敗事例から学ぶ海外進出』をテーマにしたセミナーを開催した。海外進出を予定している市内中小企業関係者ら20人が出席、現地企業との合弁の方法など実務経験が豊富なコンサルタントなどの講演に聞き入った。IMG_9348(写真は、辻・本郷税理士法人が札幌で開催した海外セミナー)

 辻・本郷税理士法人は2002年4月に辻会計事務所と本郷会計事務所が統合して設立され、公認会計士・税理士288人を要する従業員約1000人の税理士法人。事業法人向けサービスや医療法人向け、公益法人向け、社会福祉法人向けの税務コンサルティング、事業承継、M&A、再生などの業務を行っている。士業の業界誌であるベストファームの調べでは、全国7位の事務所規模を誇る。東京本部のほか全国に45の支部を持ち、札幌支部は今年6月にオープンしている。
 
 札幌でのセミナーは事業承継・相続をテーマにした1回目に続くもので、最初にタイの現地コンサルティング企業である楠本チャワリット&パートナーズの楠本隆志氏が講演。
 楠本氏は、タイにはいくら有名でも絶対に組んではいけない企業グループがあることや海外進出の失敗例や成功例を具体的に示し、「海外進出は必ず困難にぶち当たる。第2の創業と言えるもので、志と覚悟、熱意、胆力を持って臨まなければならない」と話した。
 
 続いて、辻・本郷ビジネスコンサルティングシニアコンサルタントの川上準司氏が講演。川上氏は、タイ在住25年の実績を持つスペシャリストで「東南アジア6億人の平均年齢は29歳。彼らが日本製品を買い始めている。日本企業には絶好のチャンスの時期が来ている」と述べ、少ない投資でリスクを最小にし、ハイスピードで事業を立ち上げる方法などを伝授した。
 

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