土屋ホーム創業者で土屋ホールディングス(HD)会長の土屋公三氏が塾頭を務める「人間社長塾」のOB合同大会が24日、札幌市北区の土屋ホーム札幌北9条ビルで開催された。1期生から5期生のうち43人が参加、外部講師2人の講話に耳を傾けた。(写真は、講演する道見重信氏)
人間社長塾は現在6期目。土屋塾頭が自身の起業経験や上場までの道のり、上場後の経営などについて話し、地域の若手経営者などにワンランク上の経営をしてもらうために始めたもの。
OB合同大会で最初に講話を行ったのは、一般財団法人食と健康財団理事長の道見重信氏。道見氏は『食事道と日本のコメ文化』のテーマで1時間に亘って話した。1993年に中公新書から発売された『日本の米』(富山和子著)という新書版について触れ、「私はこの本に出合ってから食事道というものを深く理解することができるようになった。コメ文化は日本の民族にとって心であり根幹でもある。企業の理念にもこのコメ文化のエッセンスを取り入れて行くべきだ」と語った。
道見氏は食事の3つの原則として①人間の歯の形と数に合った食事をする②身土不二③一物全体食――について話し、①は「ヒトには犬歯が4本、切歯が8本、臼歯が20本ある。犬歯は肉を切歯は野菜、臼歯は穀物を食べる時に使う歯で、この比率、つまり肉1、野菜2、穀物5の比率で食事をするのが本来の姿」と述べた。身土不二は自分の住む土地で採れた旬のものを食べること、一物全体食は、丸ごと食べることで健康になることを示す。魚ならサンマくらいでそれより大きい魚は食べないことが健康に通じると訴えた。「経営者は健康でなければならない。健康でなければ上には立てない」(道見氏)と食事道を実践することを薦めた。
第2講話は全国4ヵ所で社長塾を開いている大坂塾塾長の大坂靖彦氏が『人生戦略+経営戦略~経営の軌跡と人生設計について』をテーマに講演し、第3講話は土屋塾頭が『人間社長塾第6期を開催して』と題して話した。