東証一部上場のメディカルシステムネットワーク(本社・札幌市中央区)は社外取締役に小池明夫JR北海道前会長(69)を起用することを決めた。19日開催の定時株主総会で正式決定する。(写真は、小池明夫氏)
メディカルシステムネットワークの社外取締役候補は小池氏のほか元日本政策投資銀行理事で現在富国生命保険社外取締役、ニュー・オータニ顧問を務めている一色浩三氏の2人。
小池氏は、岡山県出身で東大経済学部卒。1969年7月に国鉄に入り、87年4月民営化でJR北海道入社、経営企画本部経営管理室長に就任。取締役、専務を経て2003年6月社長、07年6月に会長に退いた。しかし、中島尚俊社長がJR石勝線の炎上脱線事故などの影響もあって自殺、11年11月に社長に復帰した。
野島誠社長の誕生に伴い再び13年6月に会長に退いたものの、事故や不祥事がその後も続き、14年6月にJR東日本から会長、副社長を招聘するなどして一旦子会社に出ていた島田修氏が社長に就任、小池氏と野島氏は事実上の引責辞任をした。
野島氏は昨年12月1日付で子会社の札幌駅総合開発顧問に就任、6月人事では社長昇格も噂されている。小池氏はメディカルシステムネットワークの田尻稲雄社長と親交が深いこともあって同社社外取締役に就くことになった。