新和ホールディングス(HD、本社・札幌市中央区)は23日、札幌医科大学附属病院に自動体外式除細動器(AED)5台を寄贈、同大学から感謝状が贈呈された。新和HDは2011年から同大学附属病院の患者などが利用する車椅子やストレッチャーを寄贈しており、今回は5回目。(写真は、新和HDから寄贈されたAEDを持つ島本和明理事長=左と札医大から贈呈された感謝状を持つ新井修代表取締役)
同日、札医大基礎医学研究棟5階会議室で新和HDの新井修代表取締役が札医大の島本和明理事長兼学長に寄贈品の目録を贈呈、同大から同社に感謝状が贈呈された。島本理事長は、「これまでも車椅子やストレッチャーなど患者さんが使う医療器具の寄贈をいただき大変ありがたい。こういった善意、誠意を生かして患者さんに対するサービスをより高めていき、道民の医療を守ることに繋げていきたい」と感謝の言葉を述べた。
新井代表取締役は、「当社は毎年、札医大の要望を聞いて今、必要な医療器具を寄贈している。AEDの要望を社内の営業会議で話したところ、社員の間からはどよめきが広がった。というのも、当社の全21店舗のうちAEDが設置されているのは5店舗しかなく自社店舗に全部設置されていないAEDをなぜ寄贈するのかという思いがあったようだ。そこで私は当社の基本的スタンスを話した。それは『札医大附属病院が必要とするものを当社の力の範囲内で出来る限り協力していこう』ということ。これで社員一同も賛同してくれた。これからも当社の力の範囲内で出来る限りの協力を継続的に行っていきたい」と語った。
新和HDは、11年に創業60周年を迎えたのを記念して札医大に1000万円を寄附して以降、12年には車椅子22台とストレッチャー2台、13年は車椅子18台とシャワー浴用ストレッチャー1台、14年は歩行補助器25台を寄贈している。また、11年からは、毎年秋に札幌交響楽団によるアンサンブルコンサートを附属病院1階のロビーで開催、入院患者や病院関係者、近隣住民も楽しめる社会貢献型の地域イベントに取り組んでいる。
(写真は、寄贈されたAED5台)