札幌商工会議所の高向巖会頭と北海道経済連合会の大内全会長、ホクレン佐藤俊彰会長、北農中央会の飛田稔章会長は12日に渡邊良北海道運輸局長を交えて物流に関する意見交換会を行う。経済界と農業界のトップが運輸局長を交えて物流について議論するのは初めて。道内の物流に関する問題点などを共有するのが狙い。(写真は札商高向会頭=左とホクレン佐藤会長)
経済界と農業界は、北海道産業団体協議会を設置して道内経済の浮揚に関わる共通テーマなどを議論してきたが、ここ数年は休眠状態だった。TPP対応などについては共同歩調を取っているがそれ以外の目立った活動は行われていない。
今回、札商高向会頭の提案により、道経連大内会長とホクレン、北農中央会のトップ4人が渡邊道運輸局長を囲んで物流についての現状について意見交換することになった。
農業界からは農産物の鉄道輸送やトラック輸送、ホクレン丸による生乳輸送の現状などが報告され、経済界からは北海道国際輸送プラットホーム(HOP)などについて報告される。現状認識を一致させ問題点を共有したうえで、共通する課題が浮上すれば、今後経済界と農業界による検討組織も設置する方向だ。