福島明星(本社・福島県郡山市)が運営する「手延べうどんむぎの里旭ヶ丘店」(札幌市中央区南14条西19丁目)が9月21日に閉店したことに伴い、新たな商業・飲食施設のオープンに期待が集まっている。建物は1990年に建てられたもので築24年、土地建物を所有する丸紅不動産(東京都港区)の動向が注目される。(写真は、閉店した『手延べうどんむぎの里旭ヶ丘店』と礎石板)
「手延べうどんむぎの里旭ヶ丘店」(以下、むぎの里旭ヶ丘店)は、明星食品グループだった「味の民芸」が1990年6月にオープンさせた飲食店舗。その後、味の民芸はM&Aされ、北海道と東北の店舗は福島明星が運営する体制に変わり、店舗名も味の民芸から切り替わった。
「むぎの里旭ヶ丘店」は、「洋服の青山札幌旭ヶ丘店」、「ウエディングコスチューム・プリマヴェーラ」とのショッピングゾーンを形成。敷地面積は約4500㎡で丸紅不動産が所有する一筆の土地。環状通沿いで周辺にはマンション群と商業・飲食施設が立ち並ぶ。
環状通の旭ヶ丘エリアでは、昨年マクドナルド店舗が閉店し、土地を取得したサッポロドラッグストアー(札幌市)が11月オープン目指してドラッグストア建設を進めているほか、7月にはロイヤルホスト旭ヶ丘店が閉店するなど商業・飲食施設の新陳代謝が活発化している。
「むぎの里旭ヶ丘店」の土地建物を所有する丸紅不動産が新たな商業・飲食ゾーンとして建て替えるのか、既存店舗を利用したリーシングで居抜き出店を募るのか、注目される。なお、「むぎの里」は、旭ヶ丘店の閉店で札幌市内は西岡店、八軒店、新道店、菊水元町店の4店舗になる。