サツエキイーストに高さ100m、605室の「札幌ホテルbyグランベル」、開業前に内部公開

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 ベルーナ(本社・埼玉県上尾市)の子会社、グランベルホテル(同・同)が2025年3月1日(土)、札幌卸センター跡地に「札幌ホテルbyグランベル」(札幌市東区北6条東2丁目2-2)を開業するのを前に、同年2月26日に、内覧会が行われた。サツエキイーストエリアの新たなランドマークとして、観光客を引き寄せる役割を担いそうだ。(写真は、高さ100m、全605室の巨艦宿泊特化型ホテル「札幌ホテルbyグランベル」)

 グランベルホテルは現在、リゾートホテルや都市型ホテルなどを全国に20数施設展開しており、道内には、カラカミ観光から取得した定山渓ビューホテルなどのほか、自前で建設した札幌グランベルホテル狸小路やすすきのグランベルホテルなど6施設を展開している。今回の「札幌ホテルbyグランベル」は、宿泊特化型の都市型ホテルで、JR札幌駅徒歩7分のサツエキイーストエリアにあり、このエリアでは、初の大型ホテルとなる。

(写真は、「スカイスパ」)

 地下2階、地上26階建て、高さ99・7m、延べ床面積は3万7450㎡。客室数は605室、収容人数は1924人と、グランベルホテルの中でも最大規模になり、札幌の市街地のホテルとしても最大級になる。客室は、全8タイプあって、最も多い329室のツイン(広さ25~26㎡、定員3人)のほか、84室のコーナージュニアスイート(同41㎡、同4人)、4室のコーナースイート(同68㎡、同6人)、6室のテラス2段ベッド付きツイン(同24㎡、同4人)などがある。価格は、
ツイン2万5000円前後だが、季節によって変更するダイナミックプライシング。

(写真は、テラス2段ベッド付きツイン)
(写真は、コーナースイート)

 1階には、北海道の食材を利用した朝食バイキングのオープンテラス付きメインダイニングがあり、26階には、バーを併設したディナー向けのレストランがある。26階と25階は、約100mの高さを生かした、見晴らしの良いスパエリアとなっており、開放的な窓は二重構造で、内側の窓には特殊なフィルムを貼り、内側から眺望が楽しめるが、外からは見えないようになっている。館内は、札幌軟石や白樺をモチーフにしたインテリアが施され、部屋の写真アートは、札幌を拠点に活動しているカメラマン、岸本日雄氏の作品を使っている。

(写真は、エントランスロビー)
(写真は、1階オープンテラス付きメインダイニング)

 ベルーナの浅沼泰匡・執行役員情報システム本部長兼ホテルグループ営業推進室室長は、「札幌はラグジュアリーホテルが少ない。当ホテルは、ラグジュアリーまではいかないが、ビジネスより上のハイグレードの部屋を多く用意することによって、多人数の宿泊で、高級志向が強いインバウンド向けにも対応したい」と話した。

 岡村和樹・札幌ホテルbyグランベル支配人は、「4月オープンで開業準備を進めてきたが、インバウンドの増加や札幌市内のホテル不足に加え、GWや夏の繁忙期に向けて1日でも早く開業したいという思いを込めて、1ヵ月以上、開業を前倒しして、オープンする運びになった」と話した上で、「サツエキイーストエリアは、ススキノなどと比べて観光客がまだまだ少ないエリア。新幹線延伸の予定もあり、近隣の事業者と協力しながら、このエリアを盛り上げていきたい」と語っていた。
 開業を前倒しするため、3月中は稼働客室を抑え、4月以降にフル稼働体制に持っていく考え。当面は、国内客が中心になるが、近いうちにインバウンドの比率が6割になることを想定している。従業員約250人で運営する。新規募集が大半だったが、「サツエキに近い立地のため、人材募集はスムーズに進んだ」(浅沼氏)としている。

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