ホテルオークラ札幌跡に三菱地所が高さ59・9mのホテル建設

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 札幌市中央区南1条西5丁目9-1ほかのホテルオークラ札幌跡地に三菱地所(本社・東京都千代田区)が、地上15階建て、高さ59・9mのホテルを建設する。(写真は、三菱地所がホテルを建設するホテルオークラ札幌の跡地)

 ホテルオークラ札幌は、1980年に開業したホテルアルファ札幌が前身で地下2階、地上15階建て、客室数147室のシティホテルだった。ホテルアルファ札幌は、ホテルオークラ(本社・東京都港区)の協力で、仙台の米穀飼料卸、関兵精麦が建設して運営。しかし、関兵精麦はバブル崩壊後に経営破綻、ホテルアルファ札幌の運営を加森観光(本社・札幌市中央区)グループが担った時期もあったが、2003年6月15日からホテルオークラ(同・東京都港区)の子会社ホテルオークラ札幌(同・札幌市中央区)が運営を継承、ホテル名もホテルオークラ札幌に切り替わった。

 2020年に土地建物を所有しているホテルオークラの関係会社、アオイ・インベストメント札幌(同・同)は、耐震補強や建て替えを検討したが断念。土地建物を三菱地所に売却するとともに、2021年9月20日にホテルオークラ札幌は閉館した。三菱地所は、同年11月頃から建物の解体工事に入り、今春には建物解体が終了、その後は地盤工事が進められていた。
 三菱地所が建設する新しい建物は、敷地面積約563坪(1859・13㎡)、建築面積約343坪(1134・54㎡)、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階、地上15階建て、延べ床面積約4993坪(1万6478・89㎡)、高さ59・9m。建物は、ホテル、飲食(物販)店舗、スパ(公衆浴場)、駐車場からなる。設計は鹿島建設一級建築士事務所(東京都港区)、監理は鹿島建設北海道支店一級建築士事務所(札幌市中央区)、施工は鹿島建設北海道支店(同)。着工は2022年11月1日頃を予定している。入居するホテル名は明らかになっていない。

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