道の駅「南ふらの」(空知郡南富良野町幾寅687)が、2022年6月にアウトドア観光の拠点として生まれ変わる。積水ハウス(本社・大阪市北区)と米国ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルなどが出資する合同会社、ニューツーリズム・トリップベース2号(東京都新宿区)が、宿泊特化型ホテルの建設を進めているほか、モンベル(本社・大阪市西区)が入るアウトドアショップやレストランなどの建設も始まった。(写真は、「フェアフィールド・バイ・マリオット北海道南富良野」の建設工事)
(写真は、モンベルのアウトドアショップなどが入る建物が建設される予定地。右の建物が道の駅「南ふらの」)

 積水ハウスとマリオット・インターナショナルは、国内自治体と提携、「道の駅」を核にして地域の魅力を渡り歩く旅を提案する地方創生事業「トリップベース道の駅プロジェクト」を展開している。25都道府県の「道の駅」に隣接して2025年までに宿泊に特化したホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」を約3000室設けることにしており、20年10月から既に栃木県や岐阜県などで順次開業している。
 
 道内では「花ロードえにわ」(恵庭市島松817ー18)の隣接地で建設が始まっており、「南ふらの」はそれに次ぐ建設。プロジェクト名は、仮称「NTB2北海道南富良野新築工事」で、国道38号線を挟んだ向かい側で建設中。3階建て、78室の予定で、設計、監理は坂倉建築研究所(東京都港区)、施工は鴻池組(本社・大阪市中央区)の東京本店(東京都中央区)。工期は、21年3月1日から22年6月30日となっており、「フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野」としてオープンする。
 
 一方、モンベルは、18年8月に南富良野町とアウトドア活動を通じた地域活性化を目的に包括連携協定を締結しており、ホテルの開業に合わせて南富良野町が建設する建物に、道内最大級のモンベルアウトドアショップやクライミングウォール・ピナクルを整備。レストランやフードコートも設ける。
「南ふらの」は、北海道で3番目に登録された道の駅。来年6月には富良野・トマム・サホロの各リゾートに囲まれたアウトドア観光の拠点として大きく生まれ変わることになる。
※2021年7月20日一部に事実誤認がありましたので、記事一部を訂正しました。


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