「定山渓グランドホテル瑞苑」、客室数7割減のプレミアム温泉ホテルに建て替え

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「定山渓グランドホテル瑞苑」(札幌市南区定山渓東4丁目328番地)を運営しているハマノホテルズ(本社・札幌市南区)は、同ホテルを建て替える。既に11月4日に営業を終了して解体工事に入っており、2020年4月下旬から新ホテル建設に入り、21年初夏に竣工させる。(写真は、解体工事が進んでいる「定山渓グランドホテル瑞苑」)

「定山渓グランドホテル瑞苑」は1957年の創業。これまでに増改築を繰り返して12階建ての「やすらぎの館」、9階建ての「萌黄の館」、6階建ての「瑠璃の館」の3棟、計230室で営業してきた。3棟とも耐震基準を満たしていなかったため、13年に施行された改正耐震改修促進法に基づき新築建て替え工事を行うことにした。19年11月4日に営業を終了、同月11日から20年4月末までの期間で3棟の解体工事に入っている。解体は本間解体工業(本社・札幌市西区)が行っている。

 新ホテルは、豊かな緑を生かしてホテル全体を四季の自然を取り込む癒し空間と位置付け、女性に優しいホテルをとして優美さと快適性をモチーフにする。敷地面積は約4697坪(約1万5500㎡)で建物の建築面積は約879坪(約2900㎡)。鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の地下1階、地上7階建て、延べ床面積は約3000坪(約9900㎡)、建物の高さは29・75m。

 客室の広さは約25㎡から51㎡で70室。そのうち源泉100%店舗温泉付きは55室となる。170席のレストランや源泉かけ流しの大浴場、露天風呂、サウナなどを設置する。建築主はハマノホテルズ、設計は日本都市設計(札幌市中央区)、監理と施工は未定。客室数は230室から70室と7割減になるが、温泉付き個室がそのうち8割近くを占めるなどプレミアムなホテルに生まれ替わる。

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