藻岩山のロープウエーや山麓駅舎、山頂展望台などがリニューアルオープン、年間100万人の利用客見込む

観光

 札幌振興公社が35億円を投じてリニューアル工事をしていた「もいわ山ロープウェイ」の一連の施設が完成し、23日から営業を始めた。営業に先立ちリニューアルオープンのセレモニーがロープウエー発着の山麓駅舎で行われ、上田文雄市長は「藻岩山は札幌の財産。市民、観光客に愛される施設になって欲しい」と挨拶。テープカットの後に招待客や市民らが真新しいゴンドラに乗り込み、山頂を目指した。(写真は、リニューアルオープンセレモニーでテープカットする上田文雄市長(=中央)など)
 
 リニューアルされたのは、ロープウエーのゴンドラと山麓駅、中腹と山頂展望台などの施設。休業期間は1年9ヵ月で総工費は約356億円に及んだ。
 
 藻岩山は天然記念物の原生林が広がっており、こうした自然環境を保護するとともに観光スポットとして両立を図るため様々な工夫が凝らされている。山頂展望台の駐車場を廃止、中腹と山頂をケーブルカーで結んだり、自然学習歩道を整備するなど藻岩山の自然を体験しやすいようにもしている。
 
 山頂展望台には、藻岩山の成り立ちを紹介する3D映像を流すほか、最新鋭のプラネタリウムも導入した。
 
 この日午前10時半から行われたセレモニーで、上田市長は、「環境保全を図って観光とマッチングした施設になった。藻岩山は札幌の財産。山頂で市街を一望できる快感を味わって欲しい」と挨拶。施設を運営する札幌振興公社の星野尚夫社長は、「環境と観光の調和を図りバリアフリー化も徹底した。これからも情報発信を続けて札幌市や北海道を代表する観光スポットとして愛される施設を目指したい」と抱負を語った。
 
 テープカットは、山鼻連合町内会長や近くにある伏見小学校の児童2人も参加。その後午前11時から営業が始まり、詰め掛けた市民らが次々に新しいコンドラに乗り込んだ。
同振興公社では、年間の利用客を改装前の2倍、100万人と見込んでいる。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER