北海道銀行(本店・札幌市中央区)、新千歳空港ターミナルビルディング(本社・千歳市)、全日本空輸(同・東京都港区)、日本航空(同・同品川区)、ぐるなび(同・同千代田区)の5社は、北海道の観光情報をワンストップで発信する訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDO HOKKAIDO」を12日からスタートさせた。(写真は、サービス開始を記念して署名したメッセージボード持つ参加企業代表者。左から日本航空北海道地区支配人山崎賢太郎氏、ぐるなび会長滝久雄氏、道銀会長堰八義博氏、新千歳空港ターミナルビルディング阿部直志社長、全日本空輸執行役員北海道支社長新川新一氏)
このサービスは、2016年4月にぐるなびが中心になって東京で開始した「LIVE JAPAN PERFECT GUIDO TOKYO」の北海道版。東京版では、名所、グルメ、買い物、交通案内などの情報を8言語(日本語、英語、中国語、韓国語、マレーシア語、インドネシア語、タイ語)で配信しており、スタートから2年目で年間2000万人が利用するまでになっている。
今回、2番目の地域として北海道版がスタートした。スマートフォンにアプリをダウンロードすると、北海道の観光施設や自治体との連携によるライブ情報で施設の空席情報、期間限定クーポンなどをゲットできるほか、経路案内や交通手段などが調べられる検索機能、コインロッカーやタクシー乗り場など様々な施設が検索ができる便利マップ、緊急時対応情報の提供といった訪日旅行時に必要な情報がワンストップで閲覧できる。
この日、配信スタートを記念して新千歳空港ターミナルビル2階のセンタープラザでオープニングセレモニーが行われた。道銀会長で公益社団法人北海道観光振興機構会長の堰八義博氏は、「19年には倶知安でG20観光閣僚会合、札幌でラグビーW杯が行われ、20年には白老で国立民族象徴空間が開館、7空港の一括民営化も始まる。さらに30年には北海道新幹線の札幌延伸、冬季五輪開催の動きもあり、北海道観光には千載一遇のチャンス。今回のサービスは北海道の魅力を発信し、受け入れ態勢を強化することになり、地域の企業の発展に繋がる起爆剤になると確信している」と挨拶した。
ぐるなび会長CEO・創業者の滝久雄氏は、「東京版の6月の利用者は、240万人を超えた。来年は年間3000万人が利用するだろう。今や訪日外国人の60%以上が個人旅行で訪れており、個人のリピーター客獲得が今後の鍵を握る。オール北海道で育てていく北海道版サービスが、2020年に訪日外国人500万人を目指す北海道の力になれればと思う」と話した
来賓として出席した観光庁長官の田村明比古氏は、「インバウンドの効果は観光業だけでなく様々な産業分野に及んでいるが、一番取り組まなければならないのは受け入れ環境の整備。観光情報の多言語表示や交通機関の使い勝手をスマホでどう情報提供するかだ。訪日外国人がよく訪れるゴールデンルート地域以外で最も人気がある地域の1つが北海道。そこでサービスが展開され、道北や道東などの情報が提供されるのは北海道観光が飛躍するよい機会になる」と期待の言葉を贈った。最後に5社の代表者がメモリアルボードに署名、北海道観光を盛り上げていくことを誓った。