札幌市中央区の商業施設、サッポロファクトリーに隣接している北海道指定有形文化財である旧永山武四郎邸とこれに付随する旧三菱鉱業寮が6月23日にリニューアルオープンする。(写真は、旧永山武四郎邸と旧三菱鉱業寮)
旧永山邸は、1870年代前半に建てられた第2代北海道庁長官、永山武四郎の私邸で、ツツジやイチイの木が茂る庭園に囲まれて建っている。邸宅内部は、純和風書院座敷と洋風応接室がつながった和洋折衷が特徴で1985年に札幌市に寄贈された。
また、隣接する旧三菱鉱業寮は1937年に三菱鉱業セメントが増築した寮で、85年に札幌市に寄贈された。旧永山武四郎邸と旧三菱鉱業寮は、明治期前半と昭和期の時代様式を表した建築的な価値が高い歴史的建造物。
札幌市は、歴史文化観光スポットとして魅力アップを図るため、2016年4月から耐震補強を含む保存修理とカフェ併設に伴う整備を実施してきた。工事期間中は建物内には入れないものの外観や柵内の庭園は鑑賞することができる。
このほど2年間の及び保存改修工事が終了、6月23日から内部を見ることができるようになる。なお、リニューアルオープンに向けて、既に旧三菱鉱業寮の和室3室(20畳、16畳、10畳)は会議や講座、イベント用として貸室利用の予約受付を開始している。
施設の指定管理者は、総合まちづくり事業を展開しているノーザンクロス(本社・札幌市中央区)のマンション管理業道内大手のエムエムエスマンションマネージメントサービス(同・同)。