北海道リンクスカントリー倶楽部(美唄市)の元運営会社、美唄三笠総合開発(同)は25日、債権者集会を開き特別清算を決議した。これによって札幌地裁から近く正式に認可決定を受ける。北海道リンクスカントリー倶楽部は会社分割しているため特別清算の影響は受けないが、新スポンサーに売却し売却資金を会員の弁済に回す。新スポンサーは大阪の不動産会社BBIになる見込み。
 
 美唄三笠総合開発は、2010年12月25日に札幌地裁に特別清算を申請、11年3月28日に同地裁から特別清算の開始決定を受けていた。負債額は30億円。
 
 今年に入って2月4日に債権者説明会を開催。その中で示された協定案は、①退会会員の債権額のうち1万円以下の部分は全額、1万円超の部分は0・5%を一括弁済②継続会員は1万5000円以下の部分は全額、1万5000円超の部分は1%弁済し再預託――という内容。債権者は会員約1000人で平均の預託金債権額は約400万円。
 
 また、この説明会で新スポンサーに大阪のBBIが名乗りを上げていることが示されていた。
 
 美唄三笠総合開発は、特別清算申請前に会社分割でゴルフ場を運営する北海道リンクスカントリー倶楽部を設立しており、ゴルフ場の売却資金を弁済に回す。
 
 25日に開かれた債権者集会では、出席者の半数の同意と総債権額の3分の2の同意が得られ、特別清算が決議された。
 今後、札幌地裁が特別清算の認可決定を行ったうえでBBIが北海道リンクスカントリー倶楽部を取得するものとみられる。BBIは、コリーナ・デ・ルナゴルフコース(月形町)も所有している。新スポンサーの下で旧会員のプレー権は保護される。


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