恵庭ホールディングス(本社・札幌市東区)の子会社で恵庭カントリー倶楽部(恵庭市盤尻53番地2、108ホール)を運営する恵庭開発(同)は、クラブハウスのカーペットとトイレの便器を抗菌・抗ウイルス製品に全面取り換えする。(写真は、恵庭ホールディングスの本社事務所)
コロナ禍により、恵庭カントリー倶楽部の昨シーズンは、入場者数が19年比で55%減少、売り上げも43%減少するなど厳しい状況になった。シーズン当初からアクリル板や消毒液の設置など感染症対策を実施してきたが、コロナ禍の長期化が予想され、施設ハード面の感染症対策が不可欠とみてカーペット、便器を更新することにした。
カーペットは、住江織物(本社・大阪市中央区)の抗菌・抗ウイルス機能のあるカーペットでシーズン終了後から20年12月までに張り替えを終えた。便器(大便器)は、TOTO(同・北九州市小倉北区)ネオレストシリーズに切り替える。水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる、除菌成分(次亜塩素酸水)を含む水を使って除菌するもので、薬品や洗剤を使わずに自ら除菌成分を作ることができ、時間が経つと水に戻るため環境にも優しいという。21年4月までに切り替える。これら一連の更新費用に約6000万円を投じる。
恵庭開発では、「抗菌・抗ウイルス対策を施すことで21年のシーズンに向け来場者の安全性を確保、不安解消に努めたい」と話している。